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梅一輪一輪ほどの暖かさ

  • あしたばの家
  • 2016年2月27日
  • 読了時間: 4分

 皆さんどうお過ごしですか?少しづつ「今日は暖かいなぁ」と思える日も出てきましたが、まだまだ気温的には低く寒い日も多々あります。風邪やインフルエンザも未だに流行していますので、体調管理など十分お気を付けてお過ごしくださいね。

 さて先ほど「暖かいな」と感じる日もあると言いましたが、何も暖かさを感じているのは私たちだけではなくて草花も同じように思っているようですね。2月27日は少し外出をしまして、写真にもありますように見事な梅の花を見に行ってきました。近畿地方の梅の見頃は2月中旬~早いところでは3月初旬、遅くとも3月中旬までだと予想されています。こうやって梅の花が開花すると、少し早いような気はしますが「春」の到来を感じずにはいられませんよね。今回はせっかく綺麗な梅を見に行くのだからと、お隣の枚方市にあります「山田池公園」まで行ってきました。

 山田池公園は「山田池」を中心とした広大な敷地に、梅はもちろん、桜や様々な草花が至るところに咲いていて大自然に触れることのできる公園です。散歩コースはもちろん、展望広場やバーベキュー場など様々な目的での利用が出来ます。お年寄りから家族連れまで楽しめて、体を動かすのも良し、季節を感じるのも良し、ただリフレッシュするのも良しといった素晴らしい公園だと私は思います。今回はタイミングもよく、綺麗な梅が見れましたので参加した皆さんも大変満足のいく1日だったのではないでしょうか。お昼にみんなで食べた「特製梅うどん」も大好評でしたね。

 梅の品種は約300種を超える程あり、食用と観賞用では品種が違います。食用にする果実を取るための「実梅」、鑑賞するための「花梅」に分けられています。花の色は白色・紅色・淡紅色の3色あり、一般的に白梅が早く咲き始めます。そういえば、「ウメ」という品種はバラ科サクラ属スモモ亜属だとされており、大きく分けるとバラの一種でサクラの仲間という事になります。

 そういえば皆さんはタイトルにある「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」という俳句をご存知でしょうか。服部嵐雪(はっとりらんせつ)という方が詠んだ有名な俳句で、服部嵐雪は松尾芭蕉の弟子の中でも高く評価されて素晴らしい才能を持った方であったそうです。この句の意味は「厳しい寒さの中で、梅が一輪咲いているのを見ると、ほんのわずかではあるが一輪程の暖かさを感じる」というものです。確かに、どれだけ寒くても梅が咲き始めると「春」の到来を感じるのとともに暖かくなった様な感覚になりますよね。

 皆さんは「梅干」と聞くとどういった事を思いますか。「好き」「嫌い」「酸っぱい」など色々と考えるでしょう。どうですか?唾が出てきたりしていませんか?それは「反射(無条件反射)」と言って私たちの「経験」に基づいた「反応」だそうです。「梅干」と想像すると食べたことがある人なら「酸っぱい(味の濃い)」ものだと認識するのですが、「味が濃いなら薄めないといけない」と脳が判断して唾液を分泌するという仕組みなのです。他に例えるなら「ふいに熱いものに触れて咄嗟に手を引いた」という反射と同じものだということですね。人間というのは自分の「経験」に対して、無意識的に体が反応するものであり、つまりは物事から「学んでいる」ということにつながります。

 今回のブログはなんだかウンチクばかりになってしまいました(汗)。なので今回は「豆知識」のコーナーではなく、「梅の開花情報in京都」をお伝えして締めくくろうと思います。まずは満開となっているのは「城南宮」「北野天満宮」、7分咲きは「京都御苑」「梅宮大社」、5分咲き「青谷梅林」「元離宮二条城」、つぼみが膨らんできているのは「随心院・小野梅園」「京都府立植物園」「けいはんな記念公園」となっています。週末は暖かくなるようで、ちょうど見頃をむかえる梅も多いのではないかと思います。ただ日曜は少し天気が崩れるそうなので外出の際は気をつけてくださいね。またサクラの開花ですが平年並みと予測されていて、3月の下旬から花が咲き始めると予測されています。本格的な「春」にむけて気温も植物も今は準備しているところだと思います、ちらほらと色んなところで花が咲いていたり、新芽が出ていたりと新しい発見があるかも知れません。季節の変わり目で疲れが出やすくなる事もありますが、一度立ち止まって「春」の訪れを感じてみるとリフレッシュできるのではないでしょうか。ただ花粉症の方は予防や対策を万全にして、春の訪れを感じる前に対策を立てて、今年もやってくるこの季節を耐え抜きましょうね(笑)!

 
 
 
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