プラババンババンバンバ~ン
気温が高くなってきましたね~本日3月5日の最高気温は20℃だそうで暖房はもういりませんよね。でもその反動で花粉が急に飛散して私は悲惨な状況になっております(笑)。たいして上手くもないダジャレが登場したところで本題に入っていきましょう!
どうですか皆さん!この素晴らしい作品たちをご覧下さい。もしかしたら「懐かしいな~」「小さい頃にやったなぁ~」と経験がある方も多いとは思いますが、そうです今回は「プラ板つくり」にチャレンジしました。時間に限りがありましたが、参加した皆さんも思い思いの素敵な作品を作り上げる事が出来て大満足の様子でした。作品は各々にキーホルダーやストラップとして使用出来る様に金具も取り付けました。なかなか家で工作したりする時間はないのですが、こういった機会にプラ板作りなどが経験できるのは大変良いことだと思いました。
「工作」というのは「出来上がり」が全てではありませんよね。どんな風な作品を作るかを考え、試行錯誤をして、完成へと進んでいくといった過程を全て含めて「工作」と呼びます。現代社会ではデジタル化が進み、大量生産大量消費が当たり前の様に繰り返されていますが、人が手作りで作り上げたモノというのはなんだか特別な感じがありますよね。自分の手で「工作」をすると、この世に一つだけの作品が生まれて、その人だけの過程が経験できます。「出来上がった作品」だけでなく特別な体験そのものが「工作」の素晴らしいところなのかもしれません。
「とは言っても特殊な材料とか、技術とかが必要なんでしょ?」と思う方も多いと思いますが、いえいえ実はかなり簡単に出来ちゃいますよ!必要なものなんて100円ショップで全て揃いますし、クオリティーもかなり高いものが出来ます。好きなキャラクターや模様のストラップやキーホルダーって探してもなかなか出会えない事も多いですよね。しかも人気のある物は友人と被ったりしてなんとも言えない雰囲気になる事もありますよね(笑)。そんなときは自分で作っちゃいましょう!という事で「プラ板」のつくり方をお教えしましょう!!
●必要なもの
・プラ板(100均でも購入可・厚さや大きさはお好みで)
・下書き用の紙と鉛筆、シャーペンなど
・オーブントースターorオーブンレンジ
・ハサミ、カッター
・油性マジック黒
・塗装用の絵の具(アクリル絵の具・100均でも購入可)
・加熱後の矯正のための重し(分厚い本や、とにかくある程度重くて平らなものなO.K)
①まずは下書きです
今回は10cm×10cmのサイズの紙に下書きをします。なるべく紙いっぱい使うように大きく書いてください。出来上がりのサイズは下書きの1/4から1/6程になります。
②プラ板に主線を書き写します
出来た下書きをプラ板の下に差込み、ズレないように固定しながら輪郭や主要となる線を油性マジックでプラ板に書き写します。そして輪郭をハサミ・カッターでカットします。キーホルダーやストラップにする場合はパンチで穴を開けておきます(穴の位置をよく確認してパンチして下さい)
③トースターorオーブンで加熱
トースターでもオーブンでも出来上がりに大きな違いはありません。まず160℃に余熱して、プラ板を放り込みます。その際にはクシャクシャにしたアルミホイルを下に引くか、キッチンペーパー(加熱し過ぎによる発火に注意して)を引いてください。加熱している時にプラ板が予想だにしない動きを見せますが「失敗した!!」と焦らずに様子を見ていて下さい。作品の大きさにもよりますが大体1分以内には収縮も落ち着きます。ただし、プラ板の収縮率(縮む割合)はタテヨコで違いがありますので、下書きとは若干の違いが出る場合もあります。次の工程は少し急ぎますので、心の準備が出来次第トースターorオーブンから取り出してください。
④重しで挟んで平らにする
加熱したてのプラ板は少し湾曲があります。冷えてしまうと矯正が出来なくなってしまいますので、急いで予め用意している重し(本など印刷物の場合は表面にクッキングペーパーを貼り付けておいて下さい)に挟みます。その上から少し体重をかけて30秒ほどそのまま維持します。プラ板はすぐに冷えますので平らになっているのを確認して取り出します。
⑤色塗りをする
出来上がったプラ板にアクリル絵の具などで色を塗っていきます。主線の裏から色を塗ると立体的に見えて素敵ですよ。収縮したプラ板はかなり小さいので、細い筆や細かい部分は爪楊枝などで色をつけていってくださいね。また色ムラが出やすいので塗る→乾く→塗るを繰り返してムラを消していきましょう。加熱の前に油性マジックなどで色を塗ってしまうという方法もありますが、収縮した際に色が濃くなって想像していた作品とは違ったものが出来上がってしまいます(予め予測して薄く色つけをするという方法もあります)。
⑥キーホルダーなどの金具をつける
絵の具などがしっかり乾いたら加熱前に開けておいた穴にキーホルダーやストラップの金具を取り付けます。表から見ると綺麗にできたけど、裏から見ると色を塗りたくった痕がついて見た目が悪いなぁと感じる方もおられると思います。例えばその色を塗りたくったウラ面を一色で塗りつぶすと少しは綺麗に見えますし、更に模様を描いたり、字を書いたりしても見た目は良くなると思います。
⑦完成です
光に透かしたりして色ムラを確認して完成です。ニスを塗る場合は水溶性か水性かをしっかり確認してください。絵の具やマジックが溶け出してしまう事があります。完成品を見て「しっくりこないなぁ~」と思ったらもう一度チャレンジしてください!初めの1回で完璧な作品を作り上げるのはなかなか困難ですよ!めげずにファイトっ!!
とまぁ長々と説明をさせて頂いていますが、実際にやってみると読むよりも簡単に出来ます。まずは何事もチャレンジです。作業自体はゴミが散らかったり、準備が大変だったりという心配はいりません。色を一色だけ使って(黒や白)シックに仕上げる場合は色塗りの手間も省けます(センスは必要ですが笑)し、形にこだわって色はつけないといった作品も出来ます。百聞は一見に如かずとも言いますので是非一度お試し下さい!
今回は上記の様なプラ板の制作方法を紹介させていただきましたが、あくまで一例であって制作方法や色つけの方法などはもっと種類があります。そもそも「工作」に決まった手順はありませんので、その点も含めて自由な工程で自由な作品を作ることが出来ます。
「自分で自由に」といえば話題の「DIY」が連想されますよね。広い意味でいえば今回のプラ板もDIYではあります。ところでDIYとはご存知のように「Do it yourself(自分自身で行おう)」の略ではありますが、意味としては「専門業者などお金を払ってやってもらうのではなく、自分自身の力で制作や修繕を行おう」というものです。少し難しくいうと「DIY理念」「DIY精神」とも言われますが、概念的に「人任せにせず自分でやろう」「自分で出来ることは自分でしよう」といった理念のもとに行う諸活動の事を指すとの事です。DIYの歴史・発端は、第二次世界大戦の頃まで遡ります。ドイツ軍の激しい空爆を受けたロンドンで、戦後自分たちの手で復興を目指す国民運動が1945年から始まりました。そのスローガンとして「D.I.Y.」=「Do it yourself」が生まれたそうです。このスローガンは運動とともにイギリス中を席巻し、「Do it yourself」という雑誌まで誕生、その後もヨーロッパを中心とした諸外国へ、さらには海を越えアメリカにまで到達しました。当初は「復興」としての意味合いが強かったDIYですが、アメリカに渡った頃には「週末レジャーや余暇活動の一貫」といった楽しみとしての概念へと変化したといいます。またそのDIYが広まった事で各地にホームセンターが広がったのです。現在は「ホームセンター」と聞くと「なんでも売ってる大型店舗」の様なイメージがありますが、DIYのための専門道道具や工具・材料のお店として広まったのですね。
今となっては家具のみならず、電子機器や家そのものをDIYしてしまう人も少なくはないとか。専門業者へ依頼するよりは安価で済むというのもメリットの一つですが…逆にクオリティー面に不安は残ってしまいますよね。またやはり「技術力」や「計算力」はもちろん、「忍耐力」「集中力」「体力」「気力」など必要なスキルは沢山あります。まずは大きなものではなく、アクセサリーやキーホルダーなど小さくてもオリジナリティーが出せる物をつくってみてはいかがでしょうか。それでは今回はここまで!また次回お会いしましょう!